Film

『雲の向こう、約束の場所』(2004/新海誠) 『秒速5センチメートル』(2007/新海誠) [,w300] [,w300] @キネカ大森。なんか幼稚で凡庸な「独白」が多過ぎて萎えたな。きっと新海氏は、学生時代に全くモテなかったに違いない。背景がまったく動かないし、人…

『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984/ジム・ジャームッシュ) [,w300] 10年ぶりに観た大傑作。ニューヨーク(新世界)→クリーヴランド(一年後)→フロリダ(パラダイス)の3部作。「新しい所に来たってのに、全く同じに見えるぜ」

『パーマネント・ヴァケーション』(1980/ジム・ジャームッシュ) [,w300] 「ここではないどこか」の夢想ではない、「ほかでもないここ」の圧倒的な肯定。ニューヨークからパリへの旅は、つまり「ここ」から「ここ」への終わりなき旅のはじまり。

『ヤンヤン 夏の想い出』(2000/エドワード・ヤン) [,w300] @早稲田松竹。原題は『a one and a two...』で、邦題だと『菊次郎の夏』みたいな映画だと勘違いするが、誰が主役というわけでもない。ある家族とその周辺の人々を描いた群像劇である。なんという…

『ヨーク軍曹』(1941/ハワード・ホークス) [,w300]

『暗黒街の顔役』(1932/ハワード・ホークス) [,w300] この映画は、米国におけるギャングの支配や日毎に増している安全や自由の脅威への政府の無関心を告発するために作られた。すべてのエピソードは実際に起こった事件である。我々は政府に対して次のよう…

『ヒズ・ガール・フライデー』(1939/ハワード・ホークス) [,w300] アハハハハハハハハ、アハハ、コッ、ゴフォッ、ゲブッって感じでもうサイコー。

『紳士は金髪がお好き』(1953/ハワード・ホークス) [,w300] ハワード・ホークスってホント何でも撮ってるな。かなり昔に観たんだけど、500円DVDで再見。ミュージカルと言えば『ヒット・パレード』も撮ってるし。マリリン・モンローが最高に可愛いことは言…

『赤ちゃん教育』(1938/ハワード・ホークス) [,w300]

『コンドル』(1939/ハワード・ホークス) [,w300] 原題『only angels have wings』。航空映画の大傑作として知られているが、南米の小さな港町を舞台にして、特にそこから移動する、というわけでもない。なのに、なぜこんなにも面白いのか。

『白と黒の恋人たち』(2001/フィリップ・ガレル) [,w300,h169] @早稲田松竹。シネスコに美男美女ばかりがひしめきあってるんだから、そりゃカッコいいよ。

『トゥルー・グリット』(2010/コーエン兄弟) [,w300,h176] 西部劇(かつ復讐劇)、コーエン兄弟監督、製作総指揮スピルバーグなんて聞いたら、そんなもん見るわ!

『ビッグ・トラブル』(1986/ジョン・カサヴェテス) [,w300,h200] あのカサヴェテスにしてこの遺作。何ともカサヴェテスらしい。

『キル・ビル vol.2』(2004/クエンティン・タランティーノ) [,w300] 『vol.2』のほうが断然良いやないか!『vol.1』で引いた伏線がうまく絡んできて、緊張感が尋常ではないし、物語と無関係の会話(たとえばバドと店主の会話)も非常に効果的。修行シーン…

『キル・ビル vol.1』(2003/クエンティン・タランティーノ) [,w300] なぜまたこの映画を見直しているのか。それは、DMMのウィッシュリストに入れてある大量の作品が全然発送されず、「借りやすさ」がダントツだったから。でも、冒頭のモノクロ画面から「緊…

『トラック野郎 故郷特急便』(1979/鈴木則文) [,w150] このシリーズ最終作。第7作目あたりから停滞していた流れが最後まで続いた感アリ。

『果てしなき蒼空』(1952/ハワード・ホークス) [,w300]

『インセプション』(2010/クリストファー・ノーラン) [,w300] @早稲田松竹。たとえ「夢」が何階層にもわたって現れたとしても、ディカプリオ以下登場人物の行動様式が理路整然としているので、それは「現実」にほかならない。夢が不思議なのは、無秩序(…

『ナイト&デイ』(2010/ジェームズ・マンゴールド) [,w300] トム・クルーズは好きな俳優で、「エージェントもの」かつ彼が疾走してるだけで愛する『ミッション・インポッシブルⅢ』を思い出して興奮してしまった。途中、舞台がオーストリア〜スペインに移動…

『キック・アス』(2010/マシュー・ヴォーン) [,w300] いや、新宿武蔵野館が満席になったの始めてじゃないかな?あらゆる要素をこれでもかって感じで濃縮してて隠れた傑作かもしれない。でもアクションのヴァリエーションが少ないのが致命的かな。「ヒット…

『シングル・マン』(2009/トム・フォード) [,w300] オレもコリン・ファースみたいに全身トム・フォード。みたいな感じで明日からでもいきたいんだけど、いやまぁ明日じゃなくてもオヤジになってからでもいーんだけど、それにはもう少し恰幅良くなんないと…

『駅馬車』(1939/ジョン・フォード) [,w300] たとえば冒頭のネイティブ・インディアンのアップショットだけで度肝を抜かれてしまう。たとえばジョン・ウェインが登場した瞬間に圧倒されてしまう。たとえば駅馬車が疾走しているだけで感動してしまう。たと…

『プリースト判事』(1934/ジョン・フォード) [,w300] この時代から「法廷モノ」が撮られており、物語がいまとほとんど同じ構造だということに驚いた。5年後の『若き日のリンカーン』に緩やかに繋がっている。

『ゴダール・ソシアリスム』(2010/ジャン=リュック・ゴダール) [,w300] ゴダールは日々生まれ変わっている。最新作が言葉の本当の意味で「最新」であり、この新しさはオレを茫然とさせる。けれど、どういうわけか希望が湧いてくる。だから何度でも観てし…

『タバコ・ロード』(1941/ジョン・フォード) [,w300] ああ、なんかヤバいモノを見たって感じだね。前半の荒唐無稽なスラップスティック・コメディから一転、後半の老夫婦が救貧農場へ追いやられる辺りはほとんど『東京物語』じゃないか。そして、まともな…

『騎兵隊』(1959/ジョン・フォード) [,w300] 愛する女の元を力強く去っていく男(主にジョン・ウェイン)という主題。そして、その男はきっと幸福にはなれないだろう。フォードが「叙情詩人」などと呼ばれている所以はこのロマンティシズムにあるのだが、…

『若き日のリンカーン』(1939/ジョン・フォード) [,w300] またしてもフォードなのだ。年末から年始にかけて、しばらくフォードの深い森に迷い込んでいる。疾走せずとも、馬が出てきただけでちょっと感動してしまうのは立派なフォード病だ。法廷モノも当然…

『リバティ・バランスを射った男』(1962/ジョン・フォード) [,w300] 『プライベート・ライアン』の遥かなる父親的存在。内容ではなく、説話の構造が。でも何より感動的なのは、白いエプロンをした中性的なジェームズ・スチュワートと、棺のショット。

『ベルリン・天使の詩』(1987/ヴィム・ヴェンダース) [,w300] 「作る立場」と「売る立場」というのは根本的に異なっていて、特に「売る立場」には困難がついてまわります。それをマルクスは「命懸けの飛躍」と呼びました。簡単に言うと、共同体の同一性を…

『不安は魂を食いつくす』(1974/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー) [,w300] 「幸せが楽しいとは限らない」という字幕で始まるこのメロドラマは、ファスビンダーがメロドラマという点でダグラス・サークの子どもであり、「幸せは楽しくない」という『…