Bunkamuraで開催中の「奇想の王国 だまし絵展」では、中世ヴァニタス画から、エッシャー杉本博司本城直季に至る古今東西の"視覚を揺るがすモノ"が集められている。個人的には"視覚"ではなく"思考"を揺るがしたい。眼と脳の神経構造が解明されれば、視覚を欺くのは簡単だろうし、驚くことは少ない。そんな中、エッシャーの全作品とルネ・マグリットの「無謀な企て」(1928)は、一見の価値あり。