2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

八戸に来ている。八戸駅前すぐ近くのホテル、8階の窓から見る町はとても暗い。この暗闇の中で、何万人もの人が生活していると思うと不思議だ。高校生らしい男女が打ち上げ花火を上げている。火薬が破裂する音と、少しの歓声。おもちゃみたいな花火だ。気候は…

『海の向こうで戦争が始まる』(1977/村上龍) 昔の友達のことを思い出した。「俺が生きている時は注射針が腕に刺さっている時だけだ。残りは全く死んでいる。残りは注射器の中に入れる白い粉を得るために使うんだ」歩きながら、小説は麻薬そっくりだと思っ…

『魔眼』(2008/伊藤淳) 『大拳銃』(2008/大畑創) 『×4』(2008/万田邦敏)

『チェ 28歳の革命』(2008/スティーヴン・ソダーバーグ) 『チェ 39歳 別れの手紙』(2008/スティーヴン・ソダーバーグ) [,w300] [,w300] キューバ革命の栄光を描いた第1部より、死の匂いが画面全体に漂うボリビア闘争の第2部を。ただし、傑作ではない。デ…

『Come As You Are』(1976/Ashford & Simpson) [,h200,w200] ワーナー時代の12inchは、プロモ盤が多くほぼ入手不可能に近い。「One More Try」などは10万円前後で取引されるらしいが、このアルバムに収録。午前4時のパラダイス・ガラージ。

第32回隅田川花火大会を見るべく、とにかく座って花火が楽しめて、かつ、人のいないところを探し歩いた。そば屋「田甫大三」、喫茶店「デンキヤホール」と「マリーネ」、そして猿回しとメスザルの小梅ちゃんの協力のもと、ようやく向島3丁目付近のガラガラの…

『ウェブはバカと暇人のもの』(2009/中川淳一郎) 仕事中もPCはネットに繋いでいる。Yahooニュースは毎日必ず全て赤紫色に変色してしまう。僕は『ウェブはバカと暇人のもの』にある"バカ"と"暇人"に当てはまるのだろうか。本当は"暇人"になりたいと思うが、…

『鳥のように獣のように』(1976/中上健次) 遅効性の毒のように、ジリジリ効き目が湧いてくる「新人だったころ」の中上健次のこの初期エッセイ集は、いまの僕と同い年に書かれたことを知って、余計効いてくる。 人間は諸関係の中で死ぬのである限り、死ぬ自…

『ルック・オブ・ラブ』(2006/植岡喜晴)

『時をかける少女』(2006/細田守) [,w300] いくら過去に戻れても、未来は常にわからない。わからないだけに、健気に奔走する17歳の少女は可愛い。律儀に「論理的」であろうとすることがSFのつまらなさなのだから、制作側に1人でもボルヘス信奉者がいれば、…

『グロリア』(1980/ジョン・カサヴェテス) [,w300] 最初に観た時の衝撃が薄れていたのは、おそらくメロドラマ風の音楽がやや興醒めだったことか。若い頃のジーナ・ローランズは美人だが、中年の彼女もまた画面に映える。脚線美でもある。

土用の丑の日だった関係で「神田きくかわ」という昭和22年創業の老舗店で、うなぎを食べる。吉野家のうな丼の10倍の価格だが、10倍の味ではない。価格には何の根拠もないことを改めて知る。ある理由から浴衣を着ていたのだが、浴衣は良い。下駄のせいもあり…

「絶対に希望はないぞ 希いの筋もゆるされぬ」と歌ったのはランボオだった。

もうすぐブログを始めて一年が経つ。そこで、デザインを一新した(実際には以前に戻した)。 ・内容も一新したい ・くだらない動画は貼らない ・くだらない画像は貼らない ・Amazonのリンクは貼らない