2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『シテール島への船出』(1983/テオ・アンゲロプロス) [,w300]

『復讐・運命の訪問者』(1997/黒沢清) [,w300]

出張最終日。また来月一週間来るので感慨なし。というかしょっちゅう来てるので感慨などない。馴染みの呑み屋もまだない。買いたいお土産もない。我輩は孤独である。

『物語批判序説』(1985/蓮實重彦) ミシェル・フーコーは自分を哲学者でも歴史家でも思想史家でもなく、「Artificier」と定義した。これは現在刊行されている日本語訳では「花火師」と訳されているが、より正確には「爆破技師」とされるべきである。では、…

出張2日目。八戸市内異常なし。夜はしゃぶしゃぶを食べました。まずかった。

今年最初の八戸出張。前泊なので仕事は明日から。今日も平和。

『キートンの大列車追跡』(1926/バスター・キートン&クライド・ブルックマン) 『戦火のかなた』(1946/ロベルト・ロッセリーニ) [,w300] [,w300]

『ストレンジャー』(1946/オーソン・ウェルズ) 『グリード』(1925/エーリッヒ・フォン・シュトロハイム) [,w300] [,w300] この2人の呪われた映画作家の傑作は、やはり徹底して擁護せずにはいられない。世界で最も悪役が似合う映画作家と世界で最も省略を…

『ライフ・アクアティック』(2004/ウェス・アンダーソン) [,w300] ここのところずっと採点が甘いようだが、そんなことはなく、絶対に面白い!と思われるものを選んで観ているのである。この作品は満点で、限りなく完璧に近い映画(細部から物語、ビル・マ…

『オルエットの方へ』(1969/ジャック・ロジエ) [,w300] この作品、かなりのトンデモ映画なのだが紛れもない「映画」だった。傑作。 それにしても客席がひどかった。服がダサい、顔が暗い、目が死んでる、の三拍子が見事に揃ったシネフィル(アテネ・フラン…

『戦争とファシズムの想像力 村上龍自選小説集(5)』(村上龍) ちなみに『海の向こうで戦争がはじまる』と『愛と幻想のファシズム』は、この自選集に収録されている。この2タイトルの散文性は凄まじい。ポエジーに陥らない生まれながらの小説家だ。 俺はこ…

『復讐 消えない傷痕』(1997/黒沢清) [,w300]

『愛と幻想のファシズム』(1987/村上龍) 軍事マニア小説的様相を見せながら、村上龍自身の日本的共同体というシステムへの強烈な攻撃と資本主義(貨幣経済)の無根拠性の露呈を目指したこの壮大な『愛と幻想のファシズム』は、文庫版で1000頁を余裕で超え…

赤外線の送信ってなんかいいよね。

『メーヌ・オセアン』(1985/ジャック・ロジエ) [,w300] 性や国籍、あるいは職業を越えて突然始まった一夜限りのジャム・セッションを頂点として、憔悴しきった男と浜辺を捉える遠景が素晴らしい。彼の徒労感さえ、人は甘美だと思う。

『DOOR Ⅲ』(1996/黒沢清) [,w150]

『アデュー・フィリピーヌ』(1962/ジャック・ロジエ) [,w300] 若くてかわいい女の子2人がただきゃあきゃあと嬌声を上げているだけでも十分素晴らしいのに、復員した青年の沈痛な表情をフィルムに収めたことでより豊穣な映画となっている。奇跡のような即興…

『Happy Meeting』(1985/Herve Sellin Trio) [,w200,h200] 「聴いて心地よかったらええやんか」というプラグマティックな思想のもと、フランスより届けられたマイナー盤。基本的に澤野工房はハズレがないので、中古盤屋で欲しいものがないときには重宝して…

『893タクシー』(1994/黒沢清) [,w150]

ゼロ年代が終わり、各所で総括めいた特集が組まれている。俺もその小さな波にのって、「ゼロ年代映画ベスト」を考えてみた。 【ゼロ年代ベスト】(順不同) 『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド) 『ドッペルゲンガー』(2002/黒沢…

『接吻』(2008/万田邦敏) [,w300]

『潤一郎ラビリンス(4) 近代情痴集』(谷崎潤一郎) タニザキ・ラビリンスに迷い込んで早3ヶ月が経った。中学生時分に読んだのは、一体なんだったのか(あの頃も面白かったが)。と自問自答するほど良いのですいすい通勤電車で読んでいる。 第4巻は「近代…

『地獄の警備員』(1992/黒沢清) [,w150] "Jホラーの旗手"などと代理店的呼称を付けられていた頃の作品だが、この作品はホラーではなく純粋な暴力映画だ。それも絶望的に理不尽な暴力。『悪魔のいけにえ』と『羊たちの沈黙』を合わせたような元力士・警備員…

『ブルー・ジーンズ』(1958/ジャック・ロジエ) 『バルドー/ゴダール』(1963/ジャック・ロジエ) 『パパラッツィ』(1963/ジャック・ロジエ) [,w300] [,w300] [,w300] ぼくらが本当に観たかったものは、ひょっとしたらジャック・ロジエが全て映している…