2009-01-01から1年間の記事一覧

『アンビエント・ミュージック 1969〜2009』(2009/三田格) アンビエント・ミュージックを真剣に聴きはじめたのがいつだったか正確な時期は覚えていないが、おそらく時東あみの「あ」がちっちゃくなった頃だと思う。 CISCO閉店という歴史的瞬間に共に駆けつ…

『(Just Like)Starting Over』(1980/John Lennon) [,w200,h200] 閉館する噂を聞いたので、ジョン・レノン・ミュージアムに足を運び、その音楽を改めて浴びるほど聴いた。このラスト・シングルは、やはり奇跡のように素晴らしく、詩のひた向きさに危うく…

『巨人と玩具』(1958/増村保造) [,w300]

『クリスマス・イブRap』(2001/Kick The Can Crew) [,w200,h200] 新世紀・21世紀の定番チューン。ゼロ年代ももう終わるが、これを超えるクリスマス・ソングは未だ現れない。トラックもMCUのラップも奇跡的にカッコ良いし、東京のクリスマスによく似合し、…

『秋日和』(1960/小津安二郎) 『麦秋』(1951/小津安二郎) [,w300] [,w300] 小津安二郎の映画は何にも似ていない。画面ごとに「これは映画だろうか」という問いが自然と湧いてきて、特に『麦秋』のとあるシーンでは戦慄を覚えて、あやうく席を立ちそうに…

くるりとユーミンによる「シャツを洗えば」はCMで15秒しか聴いてないが、今年最後にして最高の名曲に違いない!と睨んでいる。12月25日発売。

『トラック野郎 御意見無用』(1975/鈴木則文) [,w150] 第1作。すでに次作以降通じて反復される意匠が散りばめられている。映画は、反復する。

テレビ嫌いの僕でも、M-1グランプリは毎年欠かさず観ている。今年はとてもいい結果だった。優勝したコンビはビジュアル的にはパッとしないが、漫才は面白かった。過去9年間で一番面白かったブラック・マヨネーズの漫才を久しぶりにyoutubeで観ようと思ったら…

『アメリカの影』(1960/ジョン・カサヴェテス) [,w300] すべてが躍動し、破ける。映画とは何ぞや、これぞや!ジョン・カサヴェテス処女作。必見。

『潤一郎ラビリンス(3) 自画像』(谷崎潤一郎) The Affair Of Two Watches 神童 詩人のわかれ 異端者の悲しみ 小説家自身が主人公と思われる4編を集めた第3集。大学時代の怠惰な生活の「The Affair Of Two Watches」と「異端者の悲しみ」、小説家として軌…

『私をスキーに連れてって』(1987/馬場康夫) [,w300] 80年代の若者の生態を行動経済学的視点で研究する参考資料として拝見した、というのは当然嘘。イメージとは裏腹に、日暮れから森林が生い茂る滑走禁止の超危険区域へスキー初心者の原田知世を連れ回す…

『青空娘』(1957/増村保造) [,w300]

稀代の放蕩むすこと呼ばれた俺は、ボーナス20万円カットで「逆に」蕩尽しようと燃えている。 テレビや新聞を見ないので詳しくは知らないが、とにかく日本には金がないらしい。仕分作業で軋轢が生まれているが、金がないのだからしょうがない。周囲を黙らせる…

『ニューヨーク・シティ・マラソン』(1986/村上龍) 中上健次は『枯木灘』を書くまでに多くの短編を書いている。それは、伝えたいことを伝えるために必要な技術と方法を身につけるためだ。だが、その伝えたいという強靭なモチベーションは永遠には続かない…

『THE 3名様 春はバリバリバイトっしょ!』(2006/福田雄一) 完全に自家撞着に陥っている。

『R&B From The Marquee』(1962/Alexis Korner) [,w200,h200] ブルース、ブルースと騒いでいたがブルースばかり聴いていると頭がガンガンしてくるし、このままハマって近藤房之助みたいなオヤジになるのもアレだしと一瞬離れていたが、そういえばあのアル…

『トラック野郎 天下御免』(1976/鈴木則文) [,w150] 美人すぎる女優・松原智恵子が登場。

『潤一郎ラビリンス(1) 初期短編集』(谷崎潤一郎) 全集は30冊もあるし、ブ厚いし、場所取るし、装丁も古くさいので、しばらくはこの『潤一郎ラビリンス』という中公文庫から出ている全16冊のシリーズものを読破することにした。他の出版社の文庫に未収録…

『賭博師ボブ』(1955/ジャン=ピエール・メルヴィル) [,w300] 日本には「居酒屋」あっても「酒場」がない。かつてはあったのかもしれない。随所に登場するモンパルナスの「酒場」であらゆるコミュニケーションが行われる。ほとんど物語を決定していると言…

磐田出張最終日。後発事象あり。 ジュビロ磐田の前身サッカー部を持つ当社の従業員は、同様にみな水色の作業着を纏っている。だだっぴろい体育館のような執務室で彼らが座ってパソコンを睨んでいる光景は異様だ。担当者へヒアリングしようとして10分ほど探し…

『刑事コロンボ・殺しの序曲』(1977/サム・ワナメイカー) [,w150] 改めて観ると陳腐だが、娯楽のない幼少時代に「金曜ロードショー」でずいぶんと世話になった。ピーター・フォークは教えてくれた。トボけること。それが大人社会の「ゲームの規則」だと。…

磐田出張3&4日目。検出事項なし。 狭く暗い会議室に閉じ込められ、Be Togetherしたくない40overの独身上司と膨大な数のキングファイルの山を見続けること4日、身も心も・・・。Shake My Soul!できないオレはせめてGet Wildして、明日Love Trainで帰京する。

『テニスボーイの憂鬱』(1985/村上龍) 『テニスボーイの憂鬱』は、村上龍の数少ない長篇と言える。文庫にして600ページは、彼の中でトップ5の長さだろう。その長い小説の中でテニスボーイは、テニスをし、息子と遊び、海外旅行をし、2人の愛人とSEXをする…

磐田出張2日目。検出事項発見。 宿泊先のホテルはJR磐田駅にほぼ直結している。ホームで電車を待つ人影がオレンジ色の夜灯に照らされていて、7階からの眺望は悪くないが、「まもなく2番線を貨物列車が通過します。黄色い線の内側へお下がりください」という…

浜松(実際には磐田)出張初日。特記事項なし。

『トラック野郎・望郷一番星』(1976/鈴木則文) [,w150] 第3作。鈴木則文と澤井信一郎、菅原文太と愛川欽也の黄金のカルテットに酔いしれる。

『持ってゆく歌、置いてゆく歌ー不良たちの文学と音楽ー』は正直イマイチだったが、とはいえ、大谷さんにはお世話になった。美学校での唯一の理解者でもあった。「囚人の、囚人による、囚人のための音楽ーサミュエル・クック試論ー」をとても素晴らしい、と…

『持ってゆく歌、置いてゆく歌—不良たちの文学と音楽』(2009/大谷能生) 認識に言葉は必須だが、音楽の素晴らしさは一瞬言葉の世界から浮遊するような感覚が訪れることだったりする。文学的なものと無関係になる瞬間だ。 大谷さん(面識があるので「大谷能…