この23枚目のシングルが最高傑作だと思っている。「今宵、雨のSeptember。君に乗る純情な夜がとぎれてく」と、恋の終わりを予感させる作品だ。桑田にとって"恋=夏"なのだから、恋の終わりがすなわち夏の終わりである。そして、いい女には夏がまた来る。秋の海辺で聴くと格別だった。彼らは「最高のものが最もポピュラーとは限らない」という成熟社会の困難を克服した奇蹟でもある。