稀代の放蕩むすこと呼ばれた俺は、ボーナス20万円カットで「逆に」蕩尽しようと燃えている。
 テレビや新聞を見ないので詳しくは知らないが、とにかく日本には金がないらしい。仕分作業で軋轢が生まれているが、金がないのだからしょうがない。周囲を黙らせる魔法の言葉、それは「金がない」だ。金欠ならまず国会議員を1/4にすればいいと思うが、そんなことは誰も言わないようである。
 金がないときの対処法は3つある。パトロンを捜すか、金を借りるか、部屋に閉じこもって寝ているかだ。この男は900万円借りているにもかかわらず、年収が40万円しかなくて、さらに気が弱そうで背が低くてブ男で口臭がキツい。しかもケチなクセにさらにまた95万円借りようとしていて、強面のパトロンの突慳貪な態度にアタフタしているのだから、ただのダメ人間である。勘違いしないでほしいが、民主党を批判しているわけではない。これからこの男はどう生けていけばいいのか。そんなこと俺は知らない。俺は俺で楽しく生きるために必死なのである。20万返せ。