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• 『秋日和』（1960/小津安二郎）

• 『麦秋』（1951/小津安二郎）

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　小津安二郎の映画は何にも似ていない。画面ごとに「これは映画だろうか」という問いが自然と湧いてきて、特に『麦秋』のとあるシーンでは戦慄を覚えて、あやうく席を立ちそうになった。
　もちろん、映画から離れて映画のことを書くという行為はひどく「小津的なもの」だから差し控えて、とにかく年末年始には小津作品をまとめて観よ！と声にならない声として呟くだけにしたい。小津作品はあらかた観たが、やはり繰り返し観なければわからない。暢気に増村保造を観ている場合ではないかもしれない。