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 掛け値なしの傑作。こんな作品でデビューできた青山真治は幸運な男だ。昭和が終わり、新しい時代がはじまる。つまり、父=ヒロヒト自死して、その周囲の人間の生活が狂いはじめるわけだ。1989年の設定で、ケンジ(浅野忠信)がnirvanaの『never mind』のTシャツを着ているが、あのアルバムは1991年発表だから、ここで時制が狂いまくっている。音楽もカッコいい。