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• 『オーケストラ！』（2009/ラデュ・ミヘイレアニュ）

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　＠早稲田松竹。監督自身もユダヤ系で、実際にソビエト時代にオーケストラからユダヤ人演奏家が排斥されたという史実はあるようだ。つまり、このドタバタは「命懸けのドタバタ」というか真剣なドタバタであるべきだが、どうも8割方ふざけているようにしか見えないし、ユダヤ人＆ロシア人を戯画的に描き過ぎている。人生を捧げたチャイコフスキーのコンチェルトが、ラストに演奏されるんだけど、編集でズタボロに切り刻まれていて、まあオーケストラの演奏をそのまま10分も固定で撮れとは言わないが、もっと引きのショットで長回ししたほうが映画的だと思う。結局、動きの少ない映像は観客が観ていられない、と高を括っているわけだ。