• 「東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー」(小沢健二

 オレが本当に好きな曲81/マイベスト100位圏内。
 「ボディブロー」ついでに思い出した。小沢健二は歌詞がすごい。何がすごいかというと、「言文一致」的に日常的な「話し言葉」で大部分の歌詞を構成していることにある。普通、歌詞を書くとなるといわゆる「借り物」の言葉にならざるを得ない。つまり、日本語でそれを聴いてしまうと恥ずかしい気分になる。日本でその壁を破った人は少ないが、たとえば桑田圭祐、岡村靖幸、ひょっとしたら最近の稲葉浩志もいまそれに挑戦してるんじゃないかと秘かに思っているんだが、いかんせんB'zは曲がダサいので聴く気になれない。
 もうひとつ、小沢健二の歌詞はよく聴くと「ロード・ムービー」的に頭の中で情景が浮かぶ。そこも◎。