ちなみに『海の向こうで戦争がはじまる』と『愛と幻想のファシズム』は、この自選集に収録されている。この2タイトルの散文性は凄まじい。ポエジーに陥らない生まれながらの小説家だ。
 俺はこれで読んだ。おまえも105円を握りしめてブックオフに行け。ブ厚いぞ。もしなかったら帰りに雪見だいふくでも買え。解説は椹木野衣