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 この作品、かなりのトンデモ映画なのだが紛れもない「映画」だった。傑作。
 それにしても客席がひどかった。服がダサい、顔が暗い、目が死んでる、の三拍子が見事に揃ったシネフィル(アテネ・フランセの常連メンバー)が集結していた。彼らがこの映画から何を学んでも自由だが、ヴァカンスとは100億光年離れたこの島国でジャック・ロジエの映画を観るのは、まあ己のポジションを確認するにはいい機会かもしれないが、考えようによってはつらい作業だ。