その昔、もう6年ぐらい前に友人からもらった書物を、ようやく読んだ。一時期話題になってかなり売れたようだ。400頁近くある厚さだが、内容が薄いために1時間で読み終わった。簡単にまとめると"critical reading"のススメ、物事の多面性に注目せよ、ということだ。中学生でも無意識レベルで実践してるんじゃなかろうか、と思うことを懇切丁寧に解説している。ロラン・バルトの『神話作用』を読むほうが100倍刺激的なので読む必要はない。せっかくの出張になぜこんな本を持ってきたのだろう。ただ悪い本ではない。おそろしく退屈なだけだ。