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大島渚講座を読みたさに購入。一見、バルトの「写真」論を映像に置換えたような凡庸な映画論だが、具体的な作品を論じているところはやはりさすがというか映画監督の「視点」というものを垣間見た。カントを引き合いに出すまでもなく、彼の視点もone of themなのだが、黒沢清的なものが覇権を握っている現状を鑑みると無視することはできない。
- 私の映画論:『ハンニバル』、『エイリアン』
- 映画のショットについて:『絞殺魔』、『パリの灯は遠く』、『丹下左膳余話 百万両の壷』、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、『旅芸人の記録』、『宇宙戦争』、『風の中の牝鶏』
- 小津安二郎について:『晩春』
- 映画とロケ場所について:『叫』
- 映画の歴史について:『踊っている女』、『ボクシング』、『工場の出口』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『風と共に散る』
- 映画監督の仕事とは何か:『復讐 運命の訪問者』、『ジョーズ』、『ペイルライダー』
- 大島渚講座:『日本春歌考』、『絞死刑』
- リアルとドラマ:『リダクテッド』、『ヤンヤン 夏の思い出』、『彼岸花』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『フェイシズ』、『デス・プルーフ』、『そして人生はつづく』
- 持続と断絶:『キル・ビル』、『女の都』、『ゴダールの探偵』
- 人間:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『悪魔のいけにえ』、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『道』
- 21世紀の映画:『グエムル 漢江の怪物』、『ある子供』、『EUREKA』、『イースタン・プロミス』、『ミスティック・リバー』、『ラルジャン』
- 作者: 黒沢清
- 出版社/メーカー: boid
- 発売日: 2010/10/15
- メディア: 単行本
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