大島渚講座を読みたさに購入。一見、バルトの「写真」論を映像に置換えたような凡庸な映画論だが、具体的な作品を論じているところはやはりさすがというか映画監督の「視点」というものを垣間見た。カントを引き合いに出すまでもなく、彼の視点もone of themなのだが、黒沢清的なものが覇権を握っている現状を鑑みると無視することはできない。

黒沢清、21世紀の映画を語る

黒沢清、21世紀の映画を語る