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 【1969年〜1979年編 第1位】asin:B0025KVLUQ
 なぜ69年からかというと『ミュージック・マガジン』創刊の年だからで、その瞬間に1964年に死んだサム・クックが入らない。この企画は既に片手落ちの予感。で第1位はビートルズ。この革新的なアルバムと対照的にミュージック・マガジン編集部のコンサバぶりはひどい。とりあえずビートルズっしょ?まテキトーにアビーロードリボルバーかあの白いやつにしときましょ。んで途中からちょっと知らないアルバムを織り交ぜて、うちらも新しい視点を持ってるってことで。ガハハハハハハハハ!的な中村とうよう氏の笑い声が聞こえたよ。まあ誰もが納得するランキングなんて有り得ないんだけど。
 でもどうだろうか。言わずとしてビートルズのラスト・アルバム。確かに名曲多し、なんだけど発表当時にジョン28歳・ポール27歳にしては老成しきっている。彼らは恐ろしく早熟だったから仕方ないが、楽曲の老成によって史上最高のロックンロール・ボーカリストとしてのジョンの良さが全然出てない。後期ベスト(通称「青盤」)を小学生の頃から聴きこんでたから、そこからの曲は全部瞬時に脳内再生できる。アルバムの完成度ってことなんだけど、意外と散漫で後半のメドレーがなかったらアルバムとしてはいまいちなんじゃないか?そのメドレーでリンゴの初ドラム・ソロが聴けます。俺でも叩けそうだ。リンゴはドラムあんまりうまくないけど、やっぱり味があるね。リンゴ味。「Golden Slumbers」は伊坂某の同名小説には余裕で勝ってる。ま、読んでないんだけどね。あと、このアルバムを巡る永遠の問題として「「Her Majesty」は蛇足か?」っていうのがあるんだけど、オレは正直言って蛇足派です。結論。「Oh! Darling」と「I Want You」がなかったら、このアルバム聴かないわ。