残業から帰ってポチる。地獄のカザルス9枚組。週末は死ぬぞ。

Complete Published EMI Recordings 1926-1955

Complete Published EMI Recordings 1926-1955

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 @早稲田松竹。原題は『a one and a two...』で、邦題だと『菊次郎の夏』みたいな映画だと勘違いするが、誰が主役というわけでもない。ある家族とその周辺の人々を描いた群像劇である。なんという映画、騒々しい映画、バカバカしい映画、途方もない映画である。親と子の恋愛がパラレルで描かれるシーンなんかは思わず泣きそうになってしまった。エレベーターは『恋愛時代』以来、とても効果的に使われている。
 原題からゴダールを意識してしまうが、ラスト近くにティンティンが目覚めると一輪の花を持っている、という美しい挿話はやはり『映画史』のラストを思い出させる。イッセー尾形も名演。堂々たる遺作だった。178分に耐えられる腰力がある猛者は今週中に駆けつけよ。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)

  • 庭のホテル 「流」

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 先週はここのランチに行きました。コースがいくつかあるのですが、3500円のコースを注文しました。とても雰囲気が良くて、接客も素晴らしく、味もなかなかでした。グルメではないし、どちらかというと幼稚な舌なので、詳しい批評はできませんが、「食べログ」などの口コミサイトはアテにできないな、という印象です。この素晴らしい店が3点だったので。
 本当はランチではなく、ディナーのほうがレストランの本質を知れるのですが、夜はいろいろとやることがあるので、食事に2時間もかけられません。しかも「ランチを予約する」という行為に休日の朝寝坊を防止する働きがあります。東京にはたくさん「いい店」があるのですが、モテ男としては、やはり「いい店」よりも「好きな店」を少しずつ増やしていきたいと思っています。恋人も喜んでいました。とりあえず、水道橋で困ったらここです(ですます調は中村光夫を意識しています)。
http://www.hotelniwa.jp/restaurant/lieu_dinner.html