Film

『クリスマス・ストーリー』(2008/アルノー・デプレシャン) [,w300] @恵比寿ガーデンシネマ。この複雑な物語を要約することは難しい。想像以上に荒唐無稽なのだ。主人公などどこにもいない。群像劇ではあるが、たとえば家族がたくさんあつまっている食事…

『パリ、テキサス』(1984/ヴィム・ヴェンダース) [,w300] @早稲田松竹。たとえ、失われた家族の肖像とも言える8ミリ映像に涙しようと(過去2回ともここで泣き、今回も泣いた)、あるいはジェーン(ナスターシャ・キンスキー)とトラヴィス(ハリー・ディ…

『坊やに下剤を』(1931/ジャン・ルノワール) [,w300] ジャン・ルノワールの記念すべきトーキー第1作。なぜ「記念すべき」なのかは不明だが、これもひとつの慣用句だ。映画史のおさらいだが、映画史上のトーキー第1作は『ジャズ・シンガー』(1927/アラン・…

『オーケストラ!』(2009/ラデュ・ミヘイレアニュ) [,w300] @早稲田松竹。監督自身もユダヤ系で、実際にソビエト時代にオーケストラからユダヤ人演奏家が排斥されたという史実はあるようだ。つまり、このドタバタは「命懸けのドタバタ」というか真剣なド…

『イグジステンズ』(1999/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300] 10年早かったアバター。グロテスクな描写はいつものことだけど、ところどころ挿入される手のアップとか、細部に光を当てたショットがいかにも「映画的」で光ってます。傑作。

『肉弾鬼中隊』(1934/ジョン・フォード) [,w300] 邦題がひどい。原題は"the lost patrol"、65分。このB級的肌触りがいかにもフォードらしい。ただ砂漠を馬が歩いている、というショットを観るだけで贅沢。ラストは『七人の侍』が引用してます。傑作ではな…

『荒野の決闘』(1946/ジョン・フォード) [,w300] 再見。邦題から想像すると決闘シーンが見せ場のように思えるが、原題(my darling clementine)をそのままに「愛しのクレメンタイン」が内容には合っている。つまり、保安官アープ(ヘンリー・フォンダ)と…

『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』(1976/ジョン・カサヴェテス) [,w300]

『勝手にしやがれ』(1959/ジャン=リュック・ゴダール) [,w300] 脚本トリュフォー、監修シャブロル、監督ゴダールのこの大傑作を三たび。密告者は密告し、泥棒は泥棒する。殺人者は殺人し、恋人は恋をする。この4つの問題が流動的に交錯しあう時間的=空間…

『helpless』(1996/青山真治) [,w300] 掛け値なしの傑作。こんな作品でデビューできた青山真治は幸運な男だ。昭和が終わり、新しい時代がはじまる。つまり、父=ヒロヒトが自死して、その周囲の人間の生活が狂いはじめるわけだ。1989年の設定で、ケンジ(…

『グロリア』(1980/ジョン・カサヴェテス) [,w300] 水面下で活動する映画集団3人で鑑賞。カサヴェテスって人は、死ぬ間際でも上手くないから、逆に参考になった。世界一拳銃が似合う女優ジーナ・ローランズに負うところ大だけど、だからといってこの映画の…

『ダーティー・ハリー』(1971/ドン・シーゲル) [,w300] 何度見直しても傑作。同じイメージが何度も繰り返し出てきて(サンフランシスコ警察のバッジ、十字架、階段、立ち上がる煙)、登場人物がほとんど水平に配置されず、高低差を付けて配置される。そし…

『オープニング・ナイト』(1977/ジョン・カサヴェテス) [,w300] 「映画とは狂気であり、われわれはただのレポーターにすぎない」とカサヴェテスは言った。

『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(2002/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300]

『裸のランチ』(1991/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300]

『ザ・フライ』(1986/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300] ジーナ・デイヴィスの可憐さで加点した。ジェフ・ゴールドブラムは傑作『ジュラシック・パーク』でも科学者(というか数学者)を演じるれっきとしたギョロ目の科学者顔だ。クローネンバーグが…

『ビデオ・ドローム』(1982/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300]

『ザ・ブルード/怒りのメタファー』(1979/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300]

長編処女作『殺人魚フライングキラー』で最低?のスタートを切ったキャメロンのキャリアだが、人間はここまで変われる!という証明が『アバター』だった。9・11以後の映画の決定版とも言える『アバター』については様々なところで語られているので割愛するが…

『プライベート・ライアン』(1998/スティーヴン・スピルバーグ) [,w300] 4ヶ月ぶりに再見。渋谷シアターTSUTAYAの最終上映でしかも爆音上映、すべてにおいて完璧に近い映画と再認識した。「なに!『プライベート・ライアン』で爆音上映?行くしかない!」…

『ミックマック』(2009/ジャン=ピエール・ジュネ) [,w300]

ゴダールの新作『Socialisme』が12月から日本で公開されるのだが、これまた『Notre Musique(アワー・ミュージック)』に引き続き、瑞々しい画面になっている。それに先立って予告編が公開されていて、この予告編は「ただ早送りしただけ」という前代未聞の誰…

『アバター』(2009/ジェームズ・キャメロン) [,w300]

恋人から『ダージリン急行』のDVDをもらった。モテ男はつらいよ。 まだ見直してないけど、最高の映画だもんな〜何が最高って、Kiksの「this time tomorrow」と「strangers」もいいけど、やっぱ冒頭、全速力で走るビル・マーレイのうしろからエイドリアン・ブ…

『引き裂かれたカーテン』(1966/アルフレッド・ヒッチコック) [,w300]

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001/ウェス・アンダーソン) [,w300]

『アビス』(1989/ジェームズ・キャメロン) キャメロンの集大成的作品。"宇宙"がスピルバーグとルーカスの寡占状態だった80年代末、熟慮の末に辿り着いた"深海"。じゃあ海はオレのものだ!と言わんばかりの171分。思えば監督第1作で海からピアニアが飛んで…

『エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ』(2005/ジェームズ・キャメロン) [,w300]

『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』(2003/ジェームズ・キャメロン) [,w300] キャメロンのタイタニック(というよりも深海)に対する執着は恐ろしいものがあるが、ドキュメンタリー風味のこの作品は凡庸というほかない。

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005/デヴィッド・クローネンバーグ) [,w300]