2009-01-01から1年間の記事一覧

『キャデラック・レコード』(2008/ダーネル・マーティン) [,w300] マディ・ウォーターズ、リトル・ウォルター、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズ、そしてハウリング・ウルフ。これら綺羅星の如きアーティストの人生を描く伝記映画。彼らの波瀾万丈の「…

『トラック野郎・爆走一番星』(1975/鈴木則文) [,w150] 第2作。鈴木則文と澤井信一郎、菅原文太と愛川欽也の黄金のカルテットに酔いしれる。

『Breakwater』(1978/Breakwater) [,w200,h200] 何よりもまず冒頭の「Work It Out」が最高。このメロウなギター・カッティングは山下達郎辺りがカバーしそうである。B面1曲目のダウンテンポな「That's Not What We Came Here For」もいい。フィラデルフィ…

谷中・根津・千駄木を散歩してきた。いまは「谷根千」と言うらしい。ルートは日暮里駅から出発し、さくら通り→言問通り→不忍通り→三崎坂→谷中銀座。 「谷中ボッサ」の黒糖ミルクはこの時期にぴったりで、エスプレッソマシンがあれば簡単に自宅でも真似できる…

カサヴェテスのDVD-BOXが来た。来た!嗅ぐ!匂いもいい!

何年ぶりかに読んだタニザキの短編が滅法おもしろくて、しばらくはムラカミと並行して読んでみる。参考として彼の作品年譜を作ってみた。日本最高の小説家は、日本で最も面白い小説を一番多く書いた小説家と同義である。天才とはすなわち量である。この他に…

『じみへん(たたき売り)』(2004/中崎タツヤ) 久しぶりにムカついた。『じみへん』はこういうときに読むものなのだ、と合点がいった。変にゆるくて落ち着いた。でもこの落ち着きは毒だとも思う。じみへん (たたき売り) (スピリッツじみコミックス)作者: …

『走れ!タカハシ』(1986/村上龍) 高橋慶彦という男を知っているだろうか。オレは知らない。元広島東洋カープの選手だ。日本シリーズでMVPにもなっている。3回も盗塁王になっているのだから、きっと足も速い。逃げ足も速いだろうから、食い逃げもしてると…

『舞妓Haaaan!!!』(2007/水田伸生) [,w300] この手の映画を僕は批判しない。どうだっていいし、「映画は視覚的メディアであって、テレビのように言語的メディアではない」と誰かみたいに叫んでもひどく疲れるだけだ。好きな人は繰り返し観ればいい。嫌いな…

『刺青・秘密』(谷崎潤一郎) 「谷崎潤一郎という化け物のような大作家の小説が母国語で読める」というのが、ひょっとしたら日本人の唯一の特権じゃないか。なんて『刺青・秘密』という新潮の短編集を数年ぶりに読んで思った。こりゃ読破するしかない。 刺…

みろく横丁という八戸の呑み屋街で、地元民にやたら地酒を呑まされた。建設会社勤務の52歳の若山富三郎似の角刈りオヤジだ。 若い頃出稼ぎで千葉に住んでいて、そのときに弟と一緒に呑みに行ったらぼったくりバーで瓶ビールの小瓶だけしか呑んでないのに八万…

今週も八戸出張である。監査という毒にも薬にもならない、会社が提出する書類をチェックするだけのド近眼のアリンコみたいな仕事でも出張は楽しい。初日は休肝日としてラーメンを食べるのが通例だ。それにしてもまずいラーメンだった。替え玉して味が薄くな…

『ミツバチのささやき』(1972/ビクトル・エリセ) [,w300]

ちゃいとん先生からカサヴェテスのDVD-BOXがUK版Amazonだとたったの18ポンド(注:ユーロではありません)であることを教えられた。これは怒りを通り越して、ほとんど驚きである。ここはひどい後進国だ。紀伊国屋書店が続々と出しているDVDは、それだけ観て…

『ポップアートのある部屋』(1986/村上龍) 美術教師だった父の本棚に、アメリカン・アートという一冊があって、確か小学校の五年か六年だったと思うが、初めてリキテンシュタインの絵を見た。 ポップアートは、私の心を打つわけでも揺すぶるわけでもなく、…

カサヴェテスのDVD-BOXが遂に出る!金のない連中に先立って、金のある俺が買うしかない。 本日、クリック&ゴーしました。ジョン・カサヴェテス 生誕80周年記念DVD-BOX HDリマスター版出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2009/11/20メディア: DVD購入: …

いつかどこかであなたの本棚をお見かけし、その真っ白く整頓された美しさに触発され、年の瀬のクソ忙しい時期に自宅を大掃除したことがあります。それでも、不真面目な僕の本棚にあなたの難しい書物はほとんどありません。これからもあまり増えないでしょう…

『ジャーマン+雨』(2006/横浜聡子) 『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009/横浜聡子) [,w300] [,w300] 金のない日本映画の期待の新人に期待することは少ない。しかもこの2本はそれに加えて、モラルも脳ミソもない。ナイナイづくしで途方に暮れてしま…

『喝采』(1981/美輪明宏) [,w200,h200] 「あきれたあんた」は、僕を咽び泣かせる。多くのシャンソンアーティストを生んだ今はなき銀座銀巴里での奇跡のライヴ。僕の生まれた年のライヴだ。丸山臣吾(本名はまるでプロゴルファーみたいだ)は、デビュー当時…

食に対するこだわりがゴキブリ並みに低いのだが、今日はとある理由から銀座にあるシブい佇まいの「左近太郎」で京都風の創作料理を食べた。コース料理だと大体1品か2品はたいしてうまくもないのに食材が貴重だからってだけの料理が紛れてくるが、この店は9品…

いつからハロウィンがコスプレ大会の日になったのだろうか。渋谷某所にて、そんなコスプレパーティーに男3人で繰り出して、やっぱつまんねぇなぁ、なんてボヤイていたら、ロシア美女と仲良くなった。 日本人はどうしてみんな前を向いて踊っているの、前には…

何もない日は美女を載せることにした。

『キッズ・リターン』(1996/北野武) [,w300] 「まーちゃん、オレたちもう終わっちゃったのかなぁ」「バカヤロウ、まだ始まっちゃいねぇーよ」たとえ1mmも進んでいなくても、不思議とこの2人に希望が感じられるところが好きだ。そして無味乾燥な卒業式のシ…

『悲しき熱帯』(1984/村上龍) 1978年から1981年までの作品を集めた初の短編集『悲しき熱帯』は、同時期に『海の向こうで戦争がはじまる』がある。まさにその「海の向こう」の熱帯が舞台の連作である。土地の名前に深い意味はない。読めばわかるように、こ…

『マイアミ・バイス』(2006/マイケル・マン) [,w300]

『All Mod Cons』(1978/The Jam) [,w200,h200] ジャムでチル。素人目には不思議に映ると思うが、玄人にはこのアルバム。一際光る「English Rose」は大名曲である。他にも「To Be Someone」をはじめ名曲多数。Paul Weller若干20歳。現在、才能の枯渇中。

オールで呑んで朝方会社の先輩をうちに泊めて、起きたらこの時間だった。煙草の吸い過ぎで、体内の血液がいちごジャムみたいに重い。真面目に禁煙を検討中である。最近、赤坂(回文都市:AKASAKA)で呑むことが多い。あの街は、夜になると中国人や韓国人がひ…

『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983/村上龍) 村上龍の長篇第4作『だいじょうぶマイ・フレンド』は、自身が翻訳したリチャード・バックのSF小説『イリュージョン』に酷似しているらしいが、それを指摘して鬼の首をとったつもりでいるわけではない。そもそ…

常磐貴子と結婚した男を俺は絶対に許さない。